監督×日替わりゲストトークショー1日目 オフィシャルレポート
日替わりトークショー1日目。ゲストに「霊視芸人」シークエンスはやともさんと、霊能力者のMiyoshiさんという実際に「見える」お二人を招き、本作の監督である中村義洋監督との鼎談が行われました。上映後のためネタバレ解説満載で盛り上がったトークショー。ネタバレ部分は割愛してその一部をご紹介します!
まず本作の感想を聞かれたMiyoshiさんは「普段は、霊が寄ってきてしまうのでホラー映画をあまり観ないが、映画『見える子ちゃん』は笑えるシーンもあって、笑うと寄ってきた霊も離れていってくれるので、楽しく観させていただきました」と語りました。
メインコーナーは、映画に登場した霊の場面写真を見ながらトーク。1枚目はバスに乗っていた霊の写真がスクリーンに映され、はやともさんは「妻が本作を観に行ったときにこの霊で笑ったと言っていたが、僕は怖かった。視える人にとっては1、2を争うほど怖い霊」と語り、Miyoshiさんも「目元が印象的な霊は結構ヤバいですよね」と同意していました。
はやともさんはその怖さを、会場である渋谷HUMAXシネマにちなみ「そこのスクランブル交差点を渡る人たちってみんな他人に興味ないですよね。そこでめっちゃ見てくる人がいたら怖いじゃないですか。それがこれです」と会場の笑いを誘っていました。
2枚目の園児の霊の写真では、はやともさんが「子供がみこの家でテレビを見ているシーンがリアルでした。こういう干渉しあわない霊って、よくいるんですよ。家の中でトイレに座ってたり」と語りました。中村監督が、園児の霊が追いかけてくる場面でペタペタと足音を付けたというこだわりについて話すと、Miyoshiさんは「子供の霊は音を立てることも多いです。家でカチャカチャ音を出したり、引き出しを開けたり」とその表現のリアルさを評価していました。
はやともさんが「この子はいつまでみこちゃんの家にいるんでしょうね」と尋ねると、中村監督は「この園児の霊がもう一回出てくるとき、ぼかしが薄くなってよりはっきり映っている」と演出を解説。Miyoshiさんは「(みことの)関係が強くなってきたんですね」と「見える人」ならではの視点を見せていました。
続いて3枚目は、体育館の霊の写真。中村監督が「このシーン、本物の霊が映ってるんだよね?」と訊くとはやともさんとMiyoshiさんは「めっちゃ映ってる」とうなずき、学生ではなく普通の大人たちの霊が実際に映りこんでいると意見を一致させていました。
こうして全部で5枚の写真を見ながらリアルな「見える子」トークが盛り上がり、予定時間を少し押しながら終盤に。はやともさんは「原作・アニメでは霊たちは”見えるの?”と何度も繰り返していて、映画の霊たちはあまり言わないけれどその意思がしっかりと伝わってくる。原作をとてもリスペクトしているんだなと感じた」と監督に感想を伝えていました。Miyoshiさんは「“見える子”として、みこやユリアの経験があるあるすぎて。後輩を見ている気持ちで本作を観ていました」と語りました。
最後に中村監督が、劇中に出てくるはやともさんたち「視える人」たちが「霊は無視するべき」と語るYouTube動画のシーンについて、「本編に出てくる部分の後にはやともさんが言っていた、“生きている人も一緒じゃないですか”という言葉にとても納得したんです。抑圧してくる人を無視していいんですよという意味を込めたつもり」と、本作のメッセージを語って締めくくりました。
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